No.1 私たちの御本尊「阿弥陀仏」

「五劫があいだこれを思惟し、永劫があいだこれを修行して、それ、衆生のつみにおいては、いかなる十悪・五逆・謗法・闡提のともがらなりというとも、すくわんとちかいましまして、すでに諸仏の悲願にこえすぐれたまいて、その願成就して阿弥陀如来とはならせたまえるを、すなわち阿弥陀仏と申すなり」

 

阿弥陀仏は、すべての生きとし生けるものをお救いくださると誓われた仏さまです。気が遠くなるほど長い間の思惟と修行によって、どれほど業や欲にまみれた者でも救うと誓われ(四十八願)、それを成就されたことで、法蔵菩薩から阿弥陀仏となられました。その限りない命ゆえに「無量寿仏」ともいい、何ものにも障げられない限りない光で照らしてくださるゆえに「無量光仏」とも「尽十方無碍光如来」とも呼ばれます。

 

仏教では実に様々な仏さまが説かれています。しかし、阿弥陀仏は、煩悩を断ずることが出来ずに悪を増やす日々の私たち(凡夫)、すなわち諸々の仏さまに見限られてしまうような者でも救ってくださる仏さまです。

 

親鸞聖人は阿弥陀仏を、私たちの知識や価値観では到底理解出来ないほど広く慈しみのある御心で、いつも私たちを見守ってくださると仰います。それゆえ、浄土真宗では阿弥陀仏を御本尊と仰ぎ、その御名を念仏として称えているのです。

 

 

※この「読む法話」は、過去に東本願寺報に掲載された『わたしたちのぶっきょう』を再校正したものです。