寺宝

本尊 阿弥陀如来像(東京都の有形文化財)

慶長14年、現在の淡路町付近の地から、神田明神下に移転する際に、上納されました。
この木像本尊は、度々の火災にも焼失をまぬがれ、現在は本堂に御安置されています。

親鸞聖人御絵伝 三幅・四幅

三幅:絹本着色で筆者不詳であるが、絵は信州(長野)塩崎の浄賀法眼(康樂寺)の筆と伝えられています。
区画として、第一幅は「出家得度」~「六角夢想」まで、
第二幅は「常陸国笠間郡稲田興法」まで、
第三幅は「同国板敷山」~「大谷廟堂創立」まで。


四幅:東本願寺が江戸神田光瑞寺と称していた慶長年間に、東本願寺第十三世、宣如上人より下付されたもので、前述の三幅の御絵伝に「蓮位夢想」、「入西鑑察」の二段の絵想を加えたものです。

箱根の御真影

この木像は、「親鸞聖人御自作像」、「箱根の御真影」とも言われています。
この御真影は、元来、箱根権現の別当で真言宗に属した箱根山金剛王院境内の「親鸞堂」に安置されていたが、その後、浅草の東本願寺に安置されました。

シャムの御釈迦様

明治33年、時のシャム国(現在のタイ国)公使・稲垣満次郎氏の斡旋で、世界仏教の一致ということを目的とし、シャム国から釈尊の仏舎利が贈られることとなり、我が国からは、彰如上人(大谷光演 東本願寺第二十三世法主)が奉迎正使に選ばれ、シャム国に渡り国王から2体の仏像を頂戴してきたうちの1体。この仏像の現存は、およそ1千年前と推定されています、現在は茨城県牛久大仏内に御安置されています。

寛永の大梵鐘

寛永7年(1630)以後のものと推定されている梵鐘で、都内に現存されている梵鐘の中では有数の風格を誇り、毎年の大晦日に一般開放されています。

棟方志功の襖絵

昭和36年、縁あって本願寺の茶室の襖絵など、大小28枚を一気に書き上げられたもので、同氏の名作として長く本願寺の寺宝として保存されています。