親鸞聖人七百五十回御遠忌 本願は未来をひらく

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御遠忌法要とは

テーマ

ー 本願は未来をひらく ー

スローガン

平成20年

「こころをあわせて御遠忌を」

平成21年

「世代をつなぐ聖人のこころ」

平成22年

「聖人と あえる しあわせ」

平成23年

「親鸞聖人を仰ぎて」

御遠忌法要とは

御遠忌とは仏教諸宗において歴代の上人の百年以上の年忌で、五十年毎に一度行われる大きな法要であります。
東本願寺においては、宗祖親鸞聖人と本願寺を再興なされた第八代蓮如上人をはじめ、御歴代上人の御遠忌法要が五十年に一度厳修されています。
この度、厳修されます法要は、宗祖親鸞聖人の七百五十回目の年忌にあたる御遠忌大法要であります。

親鸞聖人と関東

親鸞聖人は、師・法然上人が開かれたお念仏の御教えが盛んになっていくのを快く思わない人々によって越後へ流されました。流罪が赦された聖人は、法然上人の御往生の報を越後でお聞きになり、京都へは戻らず関東の地にお移りになりました。

そして浄土真宗の根本聖典となる『教行信證』を著述されるなど、東国の人々に御教えを説かれました。 そのご苦労が実って、お念仏の御教えは新興地関東を始め、全国に弘まっていきました。その御教えは七百五十年の間、連続無窮として今の私たちのもとへと伝わって参りました。

御遠忌にお遇いする

この度の五十年に一度しかない親鸞聖人御遠忌法要は、多くの人にとって生涯に一度の御勝縁であります。わが本山がある関東の地は、親鸞聖人にとって身命を投じられた御教化の地であります。かつて聖人関東御在住の時、縁が結ばれた人との間に湧き起こったあの同一念仏の声が今、大谷光見御法主台下の願いの下、再び浅草の本山東本願寺で再興されようとしています。

今、聖人がお伝え下さったお念仏の御教えを賜った信心を喜び、報恩謝徳の心を確かめていく最も大切な機縁であります。
皆様と心を一つに合わせて、聖人がお伝え下さったお念仏の信心を喜び、報恩謝徳の心を確かめ、御遠忌法要を迎えさせて頂きたいと願っております。

御真影御奉安

親鸞聖人の末娘であられる覚信尼公が京都・東山大谷の地に親鸞聖人の御遺骨と共に御真影(御木像)を御安置されたのが本願寺の始まりと伝えられています。
その後、七百五十年の間、先達の門信徒は御真影にお遇いすることが親鸞聖人にお遇いすることと感じ、本山に集い、その御教えを慶ばれてきました。
この度、東本願寺では、平成二十三年に親鸞聖人七百五十回御遠忌法要の奉讃事業として、新たに第二十六世・大谷光見御法主台下御手彫りの御真影をお迎えする運びとなりました。
今年、五月二十五日には、聖人御得度の地、京都・青蓮院門跡様にて、厳かに鑿(のみ)入れ式が厳修されました。青蓮院門跡・東伏見慈晃御門主貎下御後見のもと、御法主台下より鑿(のみ)入れを賜わりました。

また、九月三十日には、京都・平安仏所にて願文封入の儀が執り行われました。御法主台下によって認(したため)められた願文が御真影の胎内に収められました。
今、御真影は御遠忌法要に向かって大仏師・江里康慧氏の手により現代に影現しつつあります。
聖人御苦労の地、関東にある本山東本願寺に御真影をお迎え致します事は、当宗門の全門末、全門信徒にとって無上の喜びであります。
また、東本願寺の歴史にとっても、後の世に語り継がれる新たな一頁を迎えることになります。
御遠忌法要初日(四月二十三日)に新しい御真影をお迎えする御奉安法要が勤まり御遠忌法要が始まります。
御遠忌法要に参詣し、聖人にお遇いさせて頂きましょう。

法要内容

五十年に一度の大法要である親鸞聖人七百五十回御遠忌法要は三期に亘って厳修されます。一期が初・中・結と三つに分かれ、その初・中・結それぞれに逮夜・日中・晨朝の勤行が勤まります。
特に皆様がお参りされます初・中・結の逮夜法要では、ご参詣の皆様の多くが親しみある『正信偈』草四句目下を勤めることになっております。報恩感謝の同朋唱和の法要を共にお勤め致しましょう。

初・中・結の日中法要は行列を整えて練り歩く庭儀から始まります。本堂にむかう参道列には僧侶、御門徒、楽人のほかに、小さな子供たちが昔ながらの装束を着た可愛らしい稚児達も参列します。参道列が本堂に入ると日中法要が始まります。日中法要では、僧侶が内陣を練り歩き、花びらの形をした散華が舞い散る行道散華、身を振り動かして和讃念仏を称える坂東曲が勤まります。
逮夜法要の後には、能稱院御連枝の御法話、日中後には御法主台下より御親教を賜ります。
また中日中が厳修された夕刻には親鸞聖人の御一生が認(したため)められている『御伝鈔』が伝統的な作法と読法で拝読されます。

日程

第一期〈春季〉

平成23年4月23日(土)~28日(木)

第二期〈春季〉

平成23年5月23日(月)~28日(土)

第三期〈秋季〉

平成23年11月23日(水)~28日(月)

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法要


○御逮夜法要

御逮夜法要では、親しみある『正信偈』草四句目下をご参詣の皆様と共に勤め、同朋唱和の法要がつとまります。
あらかじめ、『正信偈』を書写された方は、製本されたご自分のオリジナルの勤行本でおつとめすることができます。
逮夜法要の前後には、記念行事が執り行われ、逮夜法要後には、能稱院様より御法話を賜り、帰敬式が執り行われます。

4月期・5月期
23日・25日・27日
午後2時半より

11月期
23日 午後14時半より
25日 午後12時半より
27日 午後2時半より

○晨朝勤行
御遠忌期間中、毎朝晨朝法要が勤まります。
法要後には、法話があります。

4月・5月・11月(三期共通)
24日~28日
午前7時から8時

○日中法要



庭儀の行列が本堂に入ると日中法要が始まります。
法要中には、行道散華、坂東曲が勤まります。
法要後には、御法主台下より御親教を賜り、表彰式が執り行われます。

※日時
4月期・5月期
24日・28日
25日・26日・27日
午前9時より
4月28日
10時より

11月期
24日・28日 午前9時より
25日・26日・27日 午前10時より


○庭儀
迎接会という、阿弥陀仏が極楽世界から迎えに来る光景を演じる法会があります。俗に練供養ともいい、
菩薩に扮した僧が、阿弥陀仏の安置してある御輿を囲んで庫裡と本堂の間を往復するもので、
源信僧都が横川で始めたと言われています。

このように、古来より各宗において神仏や社殿の周りを練り歩き、神仏をお敬いする法会、行事は様々な形で行われてきました。
東本願寺では、第十七世・真如上人の頃より、大きな法要の際、本堂の縁側をめぐる縁儀、
本堂の周りの庭をまわって本堂へ入る庭儀というかたちでお練りが行われております。

※日時
4月24日・26日
5月24日・26日・28日


□11月24日・28日

9時発進
場所 本堂
僧分:午前8時 記念館二階広間  参列者:午前8時45分 東門周辺   稚児:午前8時 徳風幼稚園講堂

□11月26日

10時発進
場所 本堂
僧分:午前9時 記念館二階広間  参列者:午前9時45分 東門周辺   稚児:午前9時 徳風幼稚園講堂


○行道散華
僧侶が内陣を練り歩き、花びらの形をした散華 を舞い散らせます。毎年本山では法統慶讃会の法要にて勤められています。

○坂東曲
坂東曲は、頭や身体を前後左右に振り動かす一種独特の厳粛なお勤めです。
存覚上人の時代の頃、関東の声明は、京都の雅な音声と違い、熊谷次郎直実のような武士の門 弟と田舎の人々が集まり、
飾り気のない大きな声で念仏和讃を称えられていた様です。大声で思わず頭を振り身体を揺すった、
当時の素朴で一途な庶民の姿が偲ばれます。 宗祖聖人の御恩徳を偲び、毎年本山で勤められる御正忌にて、
結願日中に坂東曲が勤められ、今日まで脈々と伝えられています。

○位上曲
位上曲とは、念佛和讃の最も厳粛な勤行です。
一人だけで発声する調声の部分は、緩やかに低音より発声され、複雑で荘重な節を経て、
高音へと導かれる「 繰上調声 」となります 。
調声後、二人の助音僧が、和讃の二句目の頭を互いに調子を合わせ発声します。
これを「附膚 (つけはだ)」と言います。附膚に続いて助音全員が声の限りに発声します。
全員で声を合わせる助音にも、ところどころに位上曲独特の節が入ります。

○東日本大震災物故者追悼復興支援法要

第一期御遠忌終了後の4月28日午後2時より、「東日本大震災物故者追悼復興支援法要」を厳修することとなりました。
 
※日時 

平成23年4月28日 午後2時より
午後2時46分より、梵鐘打鐘後一同念佛

会場 本山 東本願寺 本堂

参加者 どなたでもご参加いただけます

義援金 各被災地にお届け致します。


法話


○御連枝こ法話
※日時
4月23日・25日・27日
5月23日・25日・27日
11月27日
逮夜法要後 午後3時半頃より
場所 本堂
4月・5月の初中結逮夜法要、11月の結願逮夜法要に引き続き能稱院様のご法話があります。


○帰敬式
ご法話後、午後3時半頃より
帰敬式とは、仏様のみ教え、本願他力・念仏往生のみ教えに帰依する儀式です。
帰敬式では、本山東本願寺住職の大谷光見御法主台下より「おかみそり」を受け、仏弟子としての名前である「法名」をいただきます。 浄土真宗のご門徒として、お念仏のみ教えを生活のよりどころにした、明るく確かな日暮らしがこの日から始まります。

○御親教
※日時
4月24日・26日・28日
5月24日・26日・28日
11月28日 日中法要後 正午頃より

 場所 本堂

 4月・5月の初中結日中法要、11月の結願日中法要に引き続き御法主台下の御親教があります。

記念行事

講演

【場所】本堂

多彩な講師をお招きし、様々な角度から心を照らす講話を拝聴
聖人の御教化を味わい、真宗念仏への思いを深めさせて頂きます

04/25(月)
13:30~14:30

今井雅晴
記念講演

筑波大学名誉教授
今井 雅晴 氏

<プロフィール>
1942年、東京都生まれ。
東京教育大学院博士課程修了。文学博士。
コロンビア大学客員教授、筑波大学大学院教授を経て、現在、筑波大学名誉教授。
専門は日本中世史、仏教史。
『親鸞と東国門徒』、『親鸞と恵信尼』、『親鸞と浄土真宗』、『親鸞と家族と門弟』など、 親鸞聖人にまつわる著書多数。

04/28(木)
11:30~12:30

齋藤孝
記念講演
「声に出して読みたい日本語」
明治大学教授
齋藤 孝 氏
<プロフィール>
1960年、静岡県生まれ。
東京大学法学部卒業。
同大学大学院教育学研究科博士課程を経て現職。
専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。
著書に『声に出して読みたい日本語』など多数。

※写真提供 角川書店

11/25(金)
13:30~14:30

小泉純一郎
記念講演

元内閣総理大臣
小泉 純一郎 氏

<プロフィール>
1942年、神奈川県生まれ。
第87・88・89代内閣総理大臣、厚生大臣、郵政大臣、外務大臣、農林水産大臣など、要職を歴任。

11/26(土)
14:00~15:00

記念講演

上智大学名誉教授 
渡部昇一 氏

<プロフィール>
1930年山形県生まれ。 1955年、上智大学大学院修士課程修了。 ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学に留学。 ミュンスター大学哲学博士(1958年) 同大学名誉哲学博士(1994年)

11/25(金)
11:45~12:10

篠原恵信
講演

御遠忌実行本部 広報局員
篠原 恵信 師

講題:「浅草における本願寺の歴史」
本願寺とご縁を結ばれた方々の足跡や、その当時の時代背景、 様々な書物に記された浅草における本願寺の歴史を紐解きます。

05/25(水)13:30~14:30
11/23(水・祝)13:30~14:30

大谷光見
御遠忌フォーラム

東本願寺第26世法主
大谷 光見 師 他

講題:05/25「師主知識の恩徳を偲ぶ」
講題:11/23「師主知識の恩徳を偲ぶ」
東本願寺の独立の経緯、関東における聖人の足跡などを通し、 パネルディスカッション形式にて、聖人のみ教えに触れていきます。

『御絵伝』絵解き

“ご生涯、そのままがお念仏のみ教え”
本願寺伝承の『御絵伝』を題材に
映像と解説で仰ぐ親鸞聖人の御生涯

11/23(祝)
12:00~13:00

11/27(日)
12:00~13:00

4/26(火)15:00~16:30  5/26(木)14:00~16:00

【場所】本堂

『御絵伝』とは親鸞聖人の御生涯を絵巻としたものです。本山には伝統ある全四幅の『御絵伝』が現存しています。描かれている草一本岩一つに至るまで全てに意味があり、聖人の御徳を細やかに表現されています。通常、遠くから『御絵伝』を拝することができませんので、東本願寺の伝統ある四幅の『御絵伝』をプロジェクターを使用し、皆様に見やすい状態で一幅ずつ解説します。

※『御伝鈔』の拝読は、以下の通りです。

11/25(金)14:40~16:10(上下巻)

親鸞聖人御一代御木像展

「宗祖親鸞聖人御一代記」の5場面分を
慈光殿ギャラリーにて展示致します。

04/01(金)~05/31(火)
11/01(火)~11/30(水)
09:00~17:00

【場所】慈光殿4階

※ 写真はイメージです。実際の展示物と異なる場合があります

例年、11月に厳修される「御正忌報恩講」にて、
期間中に拝読される御伝鈔や四幅の御絵伝を通して、宗祖の御一代に触れていますが、
今回は御遠忌を記念し、当派寺院及び関係者のご協力の下、御遠忌期間中に特別展示されます。

雅楽奉納/公演

親鸞聖人への報恩の響きとして仏教と共に日本に伝来した雅楽を
「筑紫楽所」(福岡県正行寺主催)が奉納します

4/23(土)
13:30~14:30

春庭花、還城楽【左方舞】

5/27(金)
13:30~14:30

迦陵頻、胡蝶、抜頭【右方舞】

11/27(日)
13:30~14:30

春庭花、狛桙
【場所】本堂前

※ 各日共、演目は変更となる場合もあります。

雅楽奉納
雅楽奉納
雅楽奉納

親鸞聖人七百五十回御遠忌を記念しまして、 本山東本願寺奉賛の雅楽公演を開催いたします。

11/26(土)
17:30開演

※ 第三期のみ

【場所】 東京芸術大学 奏楽堂(上野公園内)
【演目】 第一部…振鉾、春庭花、狛桙  第二部…蘭陵王一具
【チケット】 3,000円(チケットの入手方法については後日お知らせします)

演劇公演

「柿のころもをあらためて ~無明の闇~」

4/27(水)
13:30~14:30

5/23(月)
13:15~14:45

※ 第一期と第二期のみ

【場所】本堂

まず『御伝鈔』の下巻第三段「弁円(べんねん)済度」が
拝読されるとそこへひとりの山伏が…

『御伝鈔』はいつの間にか演劇へと姿を変え
参詣者を聖人御在世の時へといざないます

演劇集団「円」
1975年設立。代表は俳優の橋爪 功(はしづめいさお)氏。事務所を本山すぐそばの西浅草1丁目に置き、役者を130人以上擁する名門劇団。

御遠忌フェスタ

御遠忌を通して一人でも多くの方々に仏縁をとの願いを込めて身近に仏法を感じて頂く催しを致します
念佛の教えを賜った喜びが、薄明かりの中で営まれる幻想的な法要や音楽によって荘厳されます

11/24(木)
18:00~20:00

※ 第三期のみ

【場所】本堂 他

【内容】詳細は こちら

  • 邦楽
    渡辺淳(尺八)
    鈴木真為(歌・箏・三弦)
    <賛助出演>
    吉川由里子(箏・十七弦)
    望月美沙輔(笛)

  • 声明(薄明かりの下で営む夜の法要)
    能稱院殿御連枝 東本願寺讃衆

  • 灯籠展示

本願寺市

御遠忌開催中、東本願寺境内に市が開かれます
大御裏方様の絵が刺繍された打敷など、数々の御遠忌限定品他、浅草のお土産などの店舗が並びます
尚、収益は東日本大震災の義援金として被災地へ送られます

04/23(土)~28(木) 09:00~17:00
05/23(月)~28(土) 09:00~17:00
11/23(水)~28(月) 09:00~17:00

協力:台東区観光みやげ品協会

記念出版


このたびの御遠忌法要を記念して、御法主台下の著書が上梓されました。

タイトル:『遠く宿縁を慶べ 親鸞聖人に遇える幸せ』

著者:大谷光見御法主台下

目次

・序 親鸞聖人時代の宗教心
・遠く宿縁を慶べ 弁円の廻心について
・歎異抄のこころ
・耳に残る法語 和讃について
・自然法爾



価格1,500円

募集

御遠忌にはいろいろなかたちでご参加いただけます。
下記、募集項目をクリックし、詳細(PDFファイル※)をご覧ください。

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Adobe Reader (無償) が必要です。

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お問い合わせ

御遠忌に関するご質問、お問い合せは下記まで

浄土真宗東本願寺派 本山 東本願寺 広報局

住所 〒111-0035 東京都台東区西浅草1-5-5
電話 03-3843-9511
メール pr@honganji.or.jp