記事一覧

私は時計ライターになるつもりはなかったし、時計好きでもなかった。

ニューヨークでジャーナリズムを学んだとき、メンズファッション、スニーカー、音楽、映画、スポーツなど、より広い文化に関連した担当分野を追求することに興味があったからだ。その頃、最も興味をもっていたのがハイプビーストとハイスノバイエティ(Highsnobiety、最近、独自に時計の話題を提供した)だ。ともにライフスタイルに特化したデジタルメディアで、当時私が興味をもっていたあらゆる分野の新しいトレンドに対して、最も鋭い目をもっていたのがこの2社だった。

残念ながら、私はどちらのメディアでもインターンや仕事をしたことはない。それから7年が経ち、自分が想像していたよりもずっと深く時計の世界に身を置くことになったが、それについては何ひとつ変えることはない。

このコラボレーションをファッション業界の餌食と見なす人もいれば、時計のダイヤルに“Hype”の文字が表示されないことを望む人もいるだろうが、この種のコラボレーションの場合、特に我々が愛する世界に健全な敬意を払うものであるかを気にかけるべきだろう。

ハイプビーストの16年の歴史のなかで初めて手がけた時計だ。まさに成功したと言えるのではないだろうか。次は何をやってくれるのかが楽しみだ。このようなプラットフォームは潜在的な時計愛好家がたくさんいる巨大なオーディエンスに語りかけることができる。時計について学んだり、書いたりすることがこんなに楽しいとは、この世界に飛び込むまでは思いもしなかった。しかし、もしハイプビーストが2010年代初頭にM79 “フクシア”のような手ごろな価格のタイメックスとのコラボレーションモデルを発表していたら、私はもっと早くここにたどり着いたことだろう。あるいはリリースされた500本の時計の大部分が初めての機械式時計に挑戦する若い世代に向けられていたとしても、私はまったく驚かない。

この値段でこれ以上のものを選ぶのは難しいだろう。


【関連記事】:https://atcopy152.amamin.jp/