御遠忌とは、宗祖の回忌に当たって
五十年に一度行われる大きな法要であります。
浄土真宗においては、宗祖親鸞聖人と本願寺を再興された第八代蓮如上人をはじめ
御歴代上人の御遠忌が五十年に一度厳修され続けています。
親鸞聖人は、 師である法然上人の念仏の御教えが盛んになっていくのを快く思わない人によって越後へ流されます。流罪が赦された聖人は法然上人の御往生の報を聞き、 京都へは戻らず関東の地にお移りになりました。
そして浄土真宗の根本聖典となる『 教行信證 』を著述されるなど、一心に関東の人々に御教えを説かれ、 そのご苦労により御念仏の御教えは関東一円に弘まっていきました。
その御教えは七百五十年の間連続無窮として、今の私たちのもとへと伝わって参りました。
この五十年に一度しかない親鸞聖人御遠忌は、多くの人にとって生涯に一度の御勝縁であります。
関東というこの地は、 親鸞聖人にとって身を投じての御教化の地であります。 かつて聖人関東御在住の時に集まった人の間に湧き起こった、 あの同一念仏の声が、 七百五十年経った今、 再び東京の本山東本願寺で再現されようとしています。
この御遠忌をお迎えする今こそ、聖人がお伝え下さった念仏の御教えを聞き、 賜った信心を心底から喜び、報恩謝徳の心を確かめていく大切な機会であります。
皆様と心を合わせて御遠忌を迎えさせて頂きたいと願っております。